はじめに

私は、堀口英剛さんの『人生を変えるモノ選びのルール』とジョシュア・ベッカーの『より少ない生き方』に共感しています。
「モノを減らすこと」だけが目的ではなく、厳選したモノと共に、より豊かに生きることこそが大切だと感じています。
この考え方をキャンプに落とし込むと、単なる軽量化やシンプル化ではなく、「少なく、美しく、快適に」楽しむキャンプスタイルが見えてきます。

今回は、「モノマリスト的お洒落キャンプ」について、より深く考察してみたいと思います。
人生を変えるモノ選びのルール
『人生を変えるモノ選びのルール』堀口英剛

この本は、「モノを選ぶ行為が人生の質を決める」という視点から、以下のようなルールを提唱しています。
「本当に必要か?」で選ぶ
衝動買いを避け、必要性と自分にとっての価値を厳密に判断。
効果:無駄な所有物が減り、経済的・精神的負担が軽減。
「長く使えるか?」で選ぶ
品質と耐久性を重視し、環境やコストパフォーマンスにも配慮。
効果:持続可能な消費習慣が身につき、愛着が生まれる。
「感情に響くか?」で選ぶ
機能性だけでなく、デザインやストーリーで心が動くものを選ぶ。
効果:所有物が日々の幸福感を高める「ツール」になる。
「手放す勇気を持つ」
使わないモノは潔く処分し、空間と心の余白を作る。
効果:集中力向上やストレス減少につながる。
幸福になるための実践法
** 1. **「3日ルール」で衝動買いを防ぐ**
欲しいものは3日待ち、本当に必要かを再考。
→ 無駄な購入が減り、貯蓄や投資に回せる資金が増加。
2. **所有物の「幸福度評価」を行う**
定期的に持ち物をチェックし、「1. 必要度」「2. 愛着度」で採点。3点未満のものは手放す。
→ 自分にとって価値あるモノだけが残り、生活が最適化される。
3. **「1つ買ったら1つ手放す」ルールを適用**
新しいモノを購入する際、同等のものを処分。
→ 自然とモノの質が向上し、スペースも保たれる。
4. **モノに「ストーリー」を求める**
旅行先での購入品や手作りの品など、記憶や情感が伴うものを選ぶ。
→ 所有物が人生の豊かさを想起させる「トリガー」に。
**期待される効果**
**時間的余裕**:モノの管理に費やす時間が減り、自己投資や休息に充てられる。
**経済的安定**:無駄な支出が減り、本当に価値あるものにお金を使える。
**精神的安定**:「自分らしい選択」が増え、自己肯定感が向上。
**重要なマインドセット** 「モノは人生を映す鏡。選ぶ行為を通じて、自分の価値観と向き合い、理想の人生に近づける」という意識が、持続的な幸福への鍵です。
ぜひ、小さな選択から始めてみてください。
モノマリスト×ミニマリストの融合キャンプ
ミニマリストの「必要最小限のモノで生きる哲学」と、モノマリストの「本当に価値のあるモノを厳選し、最大限活用する哲学」を組み合わせると、
「モノを減らしながらも、必要なモノにはこだわる」キャンプスタイルが生まれます。
ポイント①
キャンプギアの厳選「とりあえず買う」ではなく、「長く使えるか?」「本当に必要か?」を考え、
汎用性の高いアイテム(例:ジャグとクッカーを兼ねるもの)質が高く、長く愛用できるもの(例:経年変化を楽しめるレザーアイテム)を選びます。
キャンプ用品が増えすぎるのを防ぎながら、スタイルを洗練させることができます。

ポイント②
シンプルで美しいサイト作り必要以上にデコラティブにするのではなく、色味を統一する(アースカラーやモノトーン)
余白を活かす(モノを置きすぎない)配置を考える(視覚的に整うようにレイアウト)ことで、「少なくても洗練されたサイト」が出来上がります。

「お洒落キャンプ」と「機能美」のバランス
「お洒落にしたい」と思うと、ついモノが増えがちです。
でも、本当に美しいキャンプサイトは、装飾を増やすのではなく、必要なモノだけで魅せることが大切。
ポイント①
厳選された道具が映える空間をつくる例えば、デザイン性と機能性を兼ね備えたギアを選ぶ(例:シンプルな焚き火台やウッドギア)
1つのギアで複数の役割を持たせる(例:スタンド兼テーブルになるアイテム)こうすることで、モノを減らしながらも、
サイト全体に統一感と洗練された雰囲気を作れます。

ポイント②
自然と調和するスタイルお洒落さを追求するなら、「映える」より「馴染む」ことを意識すると、余裕のある大人のキャンプスタイルに。
自然素材のアイテムを選ぶ(木製ギア、コットンテントなど)照明は温かみのある色で統一(LEDの暖色系ランタンなど)
自然の中に溶け込む美しさを意識すれば、モノを減らしても「雰囲気のあるサイト」になります。

「所有」より「体験」に価値を置く
ジョシュア・ベッカーの『より少ない生き方』では、モノよりも経験にお金を使うことで幸福度が上がると説かれています。
キャンプでも、ギアを増やすことに楽しみを感じるのではなく、「どう過ごすか?」にフォーカスすると、より充実した時間が手に入ります。
ポイント①
シンプルな道具で深い楽しみを焚き火台1つとシンプルな調理器具があれば、薪を割り、
火を起こす時間を楽しむ食材をシンプルに焼くだけで旨いという本質的なキャンプの魅力を味わえます。

ポイント②
モノが少ないからこそ得られる自由荷物が少なければ、設営・撤収がスムーズになり、時間の余裕が生まれます。
すると、焚き火を眺める時間家族や仲間との語らい読書やコーヒーを楽しむひとときといった、
**「体験としての豊かさ」**を味わう余裕ができます。

まとめ
「少なく、美しく、豊かに」モノマリストとミニマリストの考え方を掛け合わせた「お洒落キャンプ」は、単なる見た目の美しさではなく、
厳選したモノで快適に過ごし、時間や経験を大切にするスタイルだと考えます。
不要なものは持たず、本当に必要なものだけを厳選する機能美とデザインを両立し、洗練された空間をつくるモノより体験を大切にし、
心豊かな時間を過ごす「少なくても満たされる」キャンプこそが、究極のお洒落スタイルかもしれません。
あなたにとって、本当に必要なキャンプギアは何ですか?ぜひ、あなたの理想の「モノマリスト的お洒落キャンプ」を考えてみてください。
